ガイドブックを片手に、限られた時間内にできるだけ多くの観光スポットをスタンプラリーのように回る旅行は、もうやめた…
金閣寺も清水寺も嵐山も祇園も行かない「京都旅」もまた、楽しいものです…
8月末に、3泊4日で決行した京都ひとり旅。
旅のテーマは「美味しいビールと、素敵な本屋さん巡り」。
旅のお供は観光ガイドブックではなく、「dancyu(ダンチュウ)」6月号です。
特集テーマは「京都で呑む、食べる、つくる。」
東山駅近くにあるビアバー「コノシマビール」へ。
サッポロのみ常時5種を揃えているそう。マスターも気さくで程よい距離感が心地よく、一人カウンター飲みを満喫できました。お通しはポプコン。
つまみにニシンの燻製を追加…
ナイフ&フォークでいただくニシン…美味…
ビールを3杯飲み干した後は、ふわふわと愉快な気分で、歩いて先斗町に移動〜。
これまた大原麗子さんが紹介していた「河道屋銀華」で、〆のお蕎麦と瓶ビールをば…。
ダンチュウに載っていた「鴨なんば」と邂逅。お出汁が沁みる美味しさでした。
日曜夜、店内のTVでは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が流れておりました。
早めに〆のお蕎麦を食べた後は、ホテルに戻ってお茶を飲んで読書。
寺社仏閣を巡らない…抹茶パフェも食べない…
雑誌で目をつけていた美味しそうなお店で、一人でゆっくりビールを飲んで、お蕎麦を食べて。
「あそこも行かなきゃ、こっちも行かなきゃ」と忙しない旅は、そろそろ疲れてしまうお年頃です。
旅の目的を削ぎ落として、ごくごくシンプルに設定した方が、旅の満足度は上がるような気もしています。「ダンチュウ6月号に載っていた店に行き、カウンターでビールを飲むこと」。それも立派な旅の目的だと思うの。
ひとり旅は、私の人生に欠かせないものの一つ。
目的をシンプルに、旅先ではゆったりとした気分で愉快な時間を過ごしていたい。
そんな思いを新たにした、京都旅でした。