世の中にポタージュスープ数多あれど、39年の人生で一番美味しいポタージュスープだったかもしれない。収納しない系お片付けブロガーの優多(ゆた)です。
忘年会が続いて、少し胃腸がお疲れ気味の39歳です。
そんな酔っ払いデイズに邂逅を果たした至極のスープを紹介させて…。
とある日の忘年会で訪れた、住宅街にひっそりと佇む一軒家を改装した庶民派フレンチレストラン。そこで出てきたのが、こちらの「さつまいものポタージュ」です。
白い皿に満月のようにぽっかりと浮かんだ、薄い黄色。
スプーンで掬って口に運ぶと、しみじみとしたお芋の甘さが広がります。
サツマイモを丸ごと頬張ったような濃厚な風味にもかかわらず、丁寧に裏漉しされているため舌に繊維が残ることは全くなく、絹のような滑らかさ。
そして、盛り付けの潔さ。
クルトンや刻みパセリといった、「それっぽい彩り」を纏うことを拒むかのような孤高の佇まい。
一口味わって、その場にいた全員が顔を見合わせて「うまっ」と声を上げました。
ごく素朴な味わいなのに、もはやその素朴さが洗練の領域。
メンバーの一人がホールスタッフを呼び止めて「テイクアウトしたいので水筒に詰めてもらうことできますか」と声を掛けるほどの美味しさでした(迷惑)
アタイ、こういうシンプルで美味しい料理に出逢うとしみじみと感動するのざます。
里芋にバターと塩を添えただけのおつまみとか▽
普通すぎるラーメンとか▽
普通すぎるお通しとか▽
調理方法も盛り付けも、華美を排した潔い料理が好き。
「こんなに手の込んだ料理作ったった、ドヤァ」みたいに主張するやつは疲れちゃうんだ。「コレ、普通に美味しいやつなんで、どうぞ」みたいな軽やかなノリがすき。
今年も残すところ10日あまり。ミニマリズムを体現したようなサツマイモのポタージュを啜り、今年もよく頑張ったと自分を労ってみたりする。
明日も愉快な人生を〜。