先日、都内在住のパワフルおばあちゃんAさん(79歳)と年末恒例の忘年会をしてきました。
グルメなAさんが予約してくれたのは恵比寿のピッツェリア。人気店のようで、テーブルは予約客で満席でした。メニューを開きながら「このあいだ飲み会の後に一人で寄って、締めのピッツァをテイクアウトして食べたら美味しかったのよ〜」と嬉々としてオーダーを選ぶAさん。老眼鏡を取り出して、料理説明の詳細を読み込んでいます。
一人で…締めのピッツァ…?
と、いろいろ気になりましたがスルーして、生ビールで乾杯しました。
Aさんは歩くコントみたいに面白いおばーさんなので、話は尽きません。
Aさんとの馴れ初めなどは過去記事に詳しく書いています▽
マイペースなAさんは、俯瞰してみると「自由で、気まぐれで、ちょっと困った人」である実家の父親(75歳)に似ているところがあります。血のつながった親だと疲弊してしまいますが、年に2、3回一緒に飲む友人(血のつながらない他人)として付き合うと「面白い」と思えるから不思議▽
ワインを飲み、いくつかの前菜をつまみ、最後に焼き立てのマルゲリータを食べ、満腹に。
会計を済ませ、Aさんと駅まで歩きました。
都会の街は着飾った人々で賑わい、イルミネーションが輝いています。
年末年始の話になり、何気なくAさんに「初詣は行かれるんですか?」と尋ねました。
にわかにしかめ面になり、「近くの⚫︎⚫︎神社が出世の神様だって聞いたから、前は毎年行って『大成功させてくれ』って頼んでいたんだけど、全然効果がないからもう行くのやめちゃったわよ〜」と口を尖らせるAさん。
40歳になり、人生の有限さを感じる機会が増えたことから、今年に入って神棚を設置したり神社に足を運んだりすることが増えた私。
釈迦に説法と思いつつ、Aさんに「神社は神様に感謝を伝える場所であり、お願い事をする場所じゃないみたいですよ」と伝えてみました。
神棚設置の経緯は1年前の過去エントリに▽
Aさんは「願い事の一つも叶えてくれないんじゃ、神様にお祈りする意味ないじゃない〜。混んでるし、寒いし」と笑っていました。
一瞬呆気に取られてしまいましたが、自分本位で欲深いAさんのマインドは、日々を楽しく生きる意味では大事かもなあと思ったりもしました。
そして神様に出世を願いまくってもイマイチ鳴かず飛ばず、とぼやいているAさんですが、実際には80歳目前になっても現役で働いて自活している、大変に魅力的なおばーさんです。
是非とも長生きしていただき、来年も時々楽しいお酒を一緒に飲めたらいいなと思います。
欲深い友達って、面白くて好き。