必要ないモノを手放して、手放して、「無駄」をとことん減らした結果、一周回って、なぜか「無駄なものごと」を、以前よりも愛おしく感じるようになった。
例えば、夜空を見上げて月を眺めること。空気のにおいをかぐこと。うさぎの形をしたまんじゅうを食べること。
季節ごとの月に風流な名前をつけたり、わざわざまんじゅうをウサギの形に仕立てたり、今夜は月が綺麗ですねと気になるあの人にLINEを送ってみたり。
なんとも無駄。そして、なんとも愉快で素敵な無駄。
モノを減らして、増やしたいのは、こういう「役に立たない、素敵な無駄」。
私が1番ほしいのは、美しくて、愉快で愛らしい「無駄な時間」なのです。