私だって持っているのです。持っているのですよ、エコバッグ。
でもね。どうしても「持ち歩く習慣」が身に付かないのよね。エコバッグ。
買い物3回のうち1回はレジ袋に課金している感じです。
そもそもね。
プラスチックごみ全体のうちレジ袋が占める割合は2~3パーセント程度というし、もらったごみ袋を屋外に捨てたりはしないし、レジ袋の有料化はプラゴミ削減が主目的ではなく環境問題への国民の関心を高めるための一種のキャンペーンというのも分からなくはないけれども共感しかねるし、本気でプラゴミを減らしたい脱炭素化社会を目指したいというのならば政治にはもっとちゃんとほかにやるべきことがあると思う。
あと、ちまたには数多の「エコバッグ」が売られていて、それらの多くは海洋汚染につながる「マイクロプラスチック」のもとになる化学繊維が原料になっている様子だけれど、それって本当に「エコ」バッグなのかな?
雑誌の付録やら店舗の窓口でもらう「粗品」やらでエコバッグを付けているところもある様子だけれど、供給過剰な「エコ」バッグは、むしろそれそのものが「家庭ごみ」と化してしまう危険性を孕んではいませんか?
こんどはコンビニのプラスチックスプーンを有料化する流れになっているみたいだけど、そんなちまちましたことを100年繰り返したってあんまり意味がないような気がするよ。
今日も5円払って、堂々とレジ袋を貰う私。
環境問題にはとっても興味があるし、未来を生きる子供たちのために地球をきれいにしたいとは思う。でも、もう環境問題を個人レベルでの(エコバッグに象徴されるような)取り組みでどうにかできる段階ではないでしょうよ、とも思うわけです。
家計に例えるならば、無駄な保険の見直しや、スマホアプリの継続課金といった「固定費」の見直しをせずに、特売のタマゴを求めて隣町のスーパーまで車を走らせたり、給油1リットル当たり5円引きのガソリンスタンドに30分以上行列する、といった「本末転倒な節約行為」に似ている。
「粗品」とエコバッグへの懸念に関する過去記事は、こちらにも↓
繰り返しますが、環境問題は深刻な状態で、解決に向けた行動は待った無しです。
ですが、もはや「個人レベルでの啓発活動」なんてやっている場合ではないのでは?と、思うのです。
「使わない」ことから始めるんじゃなくて、そもそも過剰生産されているプラスチック製品を「作らない」「市場に出さない」ことから、始めるべきなのでは??
私は明日も、5円払って堂々とレジ袋を貰います。