衝撃の光景が、我が家の近くのドラッグストアでも発生しておりました。
トイレットペーパー、ティッシュペーパーの買い占め。
さらには生理用品、キッチンペーパーの類まで品薄に。
ママ友のグループラインでは、小さな子供を持つお母さんたちが
「必要なモノが手に入らない」「どこに行ってもトレペがない」と悲痛な声を上げていました。
そんな中。TVには、トレぺを求めてレジに列をなす人たちの姿。
今、切実にその品物を必要としている人たちが、デマに流されての「買い占め」のせいで、本当に本当に困っている。
ドラッグストアにトレぺがない、ティッシュもない。
本当に異常な光景です。
我が家のストックを点検。残り11ロール。
「持ち物をできるだけ減らして収納術不要の暮らしを目指す」を信条としている、ゆたたん家。トイレットペーパーは基本、「残り3ロールになったら買う」という非常にギリギリな感じで買い足しており、この品薄が長期に渡ると在庫切れしてしまう。
残りはいくつあるのか、点検しました。
まず、トイレ内の収納棚に3つ。
クローゼット上の、茶色いボックス(トレぺの在庫入れ)も、出してみる。
↓
ひい、ふう、みい・・・。ここには、残りが8個。
トイレ内の在庫を含めて、
残りは11ロール。万が一に備えて、家族4人、大切に分け合って使おう。
繰り返しますが、トイレットペーパーの供給が止まるというのは「デマ」。
がらがらの棚を見ると焦ってしまいそうになるけれど、
過剰な買い占め行為がなければ、きちんと必要量が供給されるといのこと。
自分の家の「必要十分量」を見極めて、必要以上に心を乱されることなく
「軸」をしっかり持って、生活していこう。
「買い占め」に走る人が抱える「不安感情」を思う。
子供のころ、社会の教科書で見た「オイルショック」の光景を思い出す。トイレットペーパーを買うため、店に殺到する人々。
数十年たっても、人間の思考と行動って、そんなに変わらないらしい。
根底にあるのは「不安感情」だろう。
「手に入らなくなる」ことに対する、不安。
不確実な情報に惑わされて、不合理な行動に駆り立てられる。
分け合えば足りるものが、足りなくなる。社会全体が混乱する。
デマを信じて買い占めてしまう人の心の中には、きっとたくさんの「不安」があるのだと思う。
でも、ちょっと立ち止まって考えたい。
必要以上のモノを自分が「確保」してしまうことで、
本当に必要な人のもとへ、その品物が届かなくなってしまう。
例えば、本当にトイレットペーパーが品薄になる状況が生じた場合、
「在庫がひとつもなくなって困っているご近所さん」がいる中で、
「うちは幸運にも大量にトイレットペーパーを確保できたから、余裕だワ」と
にこにこしながらオシリを拭いて、それで幸せなのかい?
ちがうでしょ。
どんなに大量にモノをため込んだところで、心の奥にある「不安」は解消されないのだと思う。
「モノ」に対する執着がある限り、いろいろなモノを手当たり次第に家に置いておいたって、「失うこと」「足りなくなること」への不安は、減るどころか増えていくのではないでしょうか。
「買い占め騒動」の心理は、「モノの持ち方」や「お片付け」にも通じる部分があるなあと、しみじみ思うのです。
「必要十分」を知って、どーんと構えていられる人は、強い。
「正確な情報」と「必要な量」を見極める、知性を持ちたい。
「上から目線」で書いてしまっていますが、
在庫を持たない「ミニマリスト」は、買い占めに弱い。
棚がらがらのまま、11ロールを使い切ったら、どうするか。
古いバスタオルを小さく切って、「使い捨てのオシリ拭き布」にすればいいや。
ないなら、ないで、何とかなるもんよ。
そして、何度も繰り返すように「トイレットペーパーの供給が止まる」は、デマ。
「正確な情報」と、自分と家族にとって「必要な量」を見極める、知性を持ちたい。