収納しないブログ

持ち物を減らして収納術不要の暮らしを目指しています

「他人の家」が怖いので、片付けを仕事にはできません。

収納しない系お片付けブロガーの優多(ゆた)です。

 

過去に幾つかの、お片付けに関する資格を取得しています。

ですが、「資格を活かして片付けを仕事にしたい」とは思いません。

そういえば3年ほど前に、こんな記事を書いていました▽

yuringo738.hatenablog.com

久しぶりに、この「片付けは好きだし資格も持っているけれど、片付けを仕事にしたいと思わない理由」をじっくり考えてみました。

 

大きく二つの理由が思い浮かびました。

一つ目は、「他人の家」および「他人の生活スペース」に、そこまで熱い思いを持って向き合える気がしないから。

自分の家に関しては、少ないモノをシンプルに「並べ置き」した「煩雑な収納術不要の暮らし」を目指して日々、情熱を持って自宅の維持管理に努めています。インテリアも家電も、高級品ではなくても好みに合うデザインのものを選んで揃えて、居心地良く整えることに大きな喜びを感じます。

この「片付けること」への情熱と喜びは、全方位に向けられているものではないのです。

例えば、私が片付けマニアであることを知る同僚(机がいつも散らかっている)は「ゆたさんから見ると、私の机なんてゴミ屋敷みたいでウンザリするしょ〜」等と自虐的なコメントを寄せてきたりしますが、他人の机が整頓されていようと底抜けに散らかっていようと、特に何の感慨もありません。「持ち主が困っていないなら、それでいい」と思っています。

オフィスの棚が乱雑でも、自分の担当でなければもちろん放置するし、特に気にもなりません。あくまで「自分の領域」を美しく機能的に整えておきたい。それが私の望みです。

 

もちろん、身近な人が「家の中に溢れる大量のモノ」に困っていて、「行動動線に合わせて収納場所を整え、快適に暮らしたい」と願うなら、喜んでその手伝いをしたいと思います。困っている人を見捨てるほど冷たい奴じゃないんやで。

 

そして、二つ目の理由。

「他人の家」が怖いから。

整理収納アドバイザーの典型的な仕事といえば、片付けに困難を抱えるクライアントの自宅を訪問して行う整理収納のサポートサービス。顧客の困りごとを聞きながら、モノを減らしたりその人の特性に合わせて収納を整えたりします。「仕事」として続けていくためには、知人友人だけでなく「赤の他人」を顧客にしていく必要があります。

この「赤の他人の家に入ること」が、私は怖い。

 

スピリチュアルに高い関心があるわけでも、霊感があるわけでもありません。

ですが、人が住む家、特に古い家であればあるほど、建物には「人間の情念」のようなものが色濃く染み付いてしまっている気がします。そして、「モノに溢れた家」は古い家であることが多い。情念の染み付いたモノ、しかも面識のない他人のモノに触る仕事を続けていたら、やはり積もった情念のようなものを「もらってしまう」可能性がある。

建物だけでなく、「近づかない方が良い場所、土地」のようなものは、やはりあると感じています。

NHKの人気番組を書籍化した「業界怪談」なんて、まさにコレ系の話の宝庫でした▽

yuringo738.hatenablog.com

上記の記事でも言及しましたが、個人宅のお片付けサービスを提供している方々が集まったら、相当数の「業界怪談」が出て来るのでは…と考えてしまいます。

怖がりなのにホラー小説や実話怪談を好んで読んでしまう私は、「他人の家」が怖くてたまりません…。個人宅に足を踏み入れ、「情念」がこもった「他人のモノ」に触るのは、できれば避けたいな…と思うのです。

片付けとは無縁の仕事で給金を稼ぎ、自宅を好きなように整えて、床に寝転がってタイヤキ食べながら実話怪談を読んでるのが適度に幸せな気がするアタイです。

 

明日も愉快な人生を〜