収納しないブログ

持ち物を減らして収納術不要の暮らしを目指す、ミニマル志向の30代。

「毒親育ち」の悲惨さ。すべての母親が読むべき「最悪の本」。

娘の人生に、母親自身の人生を乗っけることが不幸の始まりなんだなぁ…。収納しない系お片付けブロガーの優多(ゆた)です。

本日12月8日は、人気ノンフィクションライター中村淳彦さんの新刊「私、毒親に育てられました」(宝島社新書)の発売日でした。昼休みにオフィス近くの書店で購入し、そのまま午後休を取得して一気に読みました。テーマは「毒親」。自ら「毒親に育てられた」と語る、24歳〜61歳の女性15人の告白集です。

DV、性的虐待、ネグレクト、教育虐待、売春強要、絶対的貧困など、ページを捲るのが辛くなるほど最悪な、「地獄の日々」が語られています。

毒親」を扱った書籍は数多ありますが、その言葉から想起するイメージは人によって千差万別。著者は、本書の冒頭で「毒親」を以下のように定義しています。

毒親とは「子どもに悪影響を与える親のこと」と言える。

毒親は暴力や暴言、過干渉などで子どもを思い通りに支配したり、自分の都合を優先させるためにネグレクトをしたりする。

(「私、毒親に育てられました」13頁より引用)

特筆すべきは、毒親育ちの女性たちは、主に母親から虐待を受けているということ。

さまざまな形で虐待を受けて育った女性たちは、心に大きな傷を負います。

著者は「はじめに」で、「本書び登場する毒親育ちの女性たちの悲惨で陰惨な告白は、子育て中の読者の教訓となり、そうでない読者にとっても自身の親子関係を見直すきっかけとなるはず」と提起しています。

 

私自身、中学1年と小学5年の娘2人を育てる母親です。

受容の限度を超えた勉強を子どもに課す「教育虐待」を取り上げた第三章は、特に身につまされる内容でした。

例えば、過熱する中学受験戦争への警鐘ともいえる、ある名門国立中高卒でいわゆる「エリート家庭育ち」の美咲さん(仮名・25歳)のケース。

エリート志向の母親は、成績が悪かったり宿題をやっていなかったりすると発狂し暴れていたそう。美咲さんは最難関国立中学を受験し合格するも凄惨なイジメにあい、うつ病を発症してしまいました。

美咲さんのクラスメートのほとんどは親の大きな期待を背負わされて、小学校時代は遊ぶことなく、ひたすら勉強をしてきた子どもたちだった。偏差値75の美咲さんの出身校は教育虐待を受けた毒親育ちの子どもが多く、クラスの女子の半分以上が心身の状態が悪かったという

(「私、毒親に育てられました」第3章「異常すぎる『教育虐待』」136頁より引用)

地方都市に暮らす我が家では、「中学受験」に血道をあげることはありません。が、やはり「教育系」の書籍は手に取ってしまいがち。

気になった箇所に付箋を貼るなど、割と読み込んでいます…

左の本の表紙には、同じ顔をした母親と娘のイラスト。やっぱり「母親と娘」は家庭内ではペアのような扱いなのですよね。ここは「父親と息子」「母親と息子」「父親と娘」のどのペアでもなく「母親と娘」の組み合わせがしっくり来る。関係が近いからこそ干渉し、憎悪の対象になってしまう。

中村淳彦さんの新刊を読んだ後だと、この笑顔の裏側を想像してしまい、なんだか怖さも感じてしまいます…。

長女の高校については、やはり「県内トップ偏差値の県立進学校」に進んでほしいと考えていましたが…。「自分にとっての理想の人生」を、無意識のうちに娘に乗っけてしまっていないか、見つめ直す必要があると感じました。

母親の独善が、親子関係に修復し難い亀裂を生み、子どもの人生を狂わせてしまう危険がある。全ての母親はそう心に刻み、「子どもは親の所有物ではない」ことを改めて認識しなければなりません。

 

本書の終章には「あなたが毒親にならないために」と題し、親子の断絶を回避するいくつかの処方箋が提示されています。気になった方はぜひチェックしてみてください。

 

著者の中村淳彦さんは、実践すれば確実必勝の「婚活本」も出版されています。既婚女性が読んでも大変面白い1冊です▽

yuringo738.hatenablog.com

いつも心に底辺を〜。