30歳くらいまでは、ひどく細かく家計簿をつけていた私ですが、いまは全くつけていません。理由は「なんとなーく、自分の家計のサイズが体に染みついたから」。
毎月予算立てをしたり、細かく費目分けをしたりしなくても、家賃や光熱費、食費、教育費、日用品など、「これくらいの感覚でお金を使えば、収入の範囲で何となくまかなえる」の感覚がつかめてきました。
同時に「毎月、これくらい貯金していれば精神的に安心できる」という目安もみえてきたので、車検や火災保険料の引き落としといった「数年に1回」の大きめの支出にも、自然に備えておけるようになりました。
ちなみにかつてはゴリゴリの「家計簿好き」だった私です。社会人1年目の年から、30歳の節目まで8年ほど、こちらの老舗家計簿の愛用者でありました。
玉子(Mサイズ10個入り)の購入価格やら…ガソリン1リットル当たりの単価やら…
「初詣のお賽銭は、どの費目になるんだろう?」などとこまごまと項目を調べながら…(別冊で細かい費目が指定されている)あれや…これや…子細に記録を付けるのが楽しかったのです。レシートをもらって、週末にまとめて記帳するのが習慣になっていました。月末ともなれば2、3時間かけて、毎月の支出を集計していました。
そんな私ですが、30歳になったころ、家計簿をつけるのはすぱっと辞めました。
理由は冒頭に述べた通り、みっちり8年間、細かく家計簿をつけたおかげで「なんとなーく、自分の家計のサイズが体に染みついたから」。
子育てと仕事でてんわわんやの日々を過ごすなかで、貴重な週末の2時間を家計簿の集計に費やすのは、時間の使い方として最善ではないなと感じてしまったことも大きいです。
で、すぱっと家計簿をやめたら、どうなったか。
不思議なことに、家計簿をつけていた時よりも貯金できるようになりました。
家計簿をつけていたころは、買い物のたびにレシートをもらって週末ごとに転記して月末に集計して…と、今よりも格段に「お金」について考える時間が多かった。それが、かえって「お金」に対する執着を生んでしまっていたのかな? と、思います。
お金を使うこと、買い物することに、なんとなく後ろめたさを感じている部分があったように思います。
お金を使う=悪いこと、のような感覚があったのかも。
でも、稼いだお金を、人生を豊かに過ごすために使うことは、ちっとも悪いことなんかじゃない。
家計簿をつける習慣を手放して、お金の管理をゆるーくするようになってから、逆に執着がなくなって、適正な使い方ができるようになったのかもしれません。
お金のことを考える時間を減らすと、お金が貯まりやすくなる不思議。
古き良き500円玉貯金は、今も継続中です。
お釣りでもらった500円玉を徹底的に貯めていくと、年間10万円くらい貯まります。箱はデメルのチーズクッキーの空き箱でやんす。家族旅行の資金にしているよ。
来年も家計簿はつけずに、ゆるく気軽にお金と付き合っていきたいと思います。