収納しないブログ

持ち物を減らして収納術不要の暮らしを目指しています

「得たものを失うことを怖がらないでいられる強さ」をリュックに詰めて、人生の後半戦に臨みたい。

三連休の最終日は娘2人を連れて県内有数のパワースポットといわれる神社へお参りに行ってきました。

この神社は12年前、次女(現在小学6年)を出産する直前に、当時2歳の長女(現在中学1年)を連れて安産祈願の絵馬を書いた思い出の深い場所。折に触れ、家族で訪れています。

参道の途中に、願いが叶うかどうかを占うための「重軽(おもかる)の石」が置かれています。

一度持ち上げて願いを念じ、もう一度持った時に「重い」と感じれば叶わない。「軽い」と感じれば成就するという言い伝えがあります。

多感な10代初頭の娘たちは、これに興味津々。順番待ちの列もなかったので、立ち寄ってみることにしました。

娘たちはそれぞれ、石を持ち上げて真剣に願いを込めていました。あまりに長考していたので願い事を尋ねてみましたが「秘密」とのこと。そうだよね。

2回目に「重い!」と言いながら石を持ち上げていた娘たち。占いは一つの糧として、それぞれの願いをかねるための自助努力を頑張っていってほしいと母は願うよ。

 

「ママンもやってみる?」と聞かれたので、それじゃあと石の前に立ってみるも、私自身はこれといった「願い事」が思いつかず。

世界が平和で、身の回りの人たちが健康でいられますように。

と、一般論を願ってみました。2度目に持ち上げた石はやっぱり重かった。

世界平和の実現は簡単ではないようです。

 

ことし40歳の節目を迎える私。

「重軽の石」の前で、少しの時間ですが自分の願い事について思いを巡らせて感じたことは、これからの私の人生は「得ていく段階」から「手放していく段階」にだんだんと移行していくのだろうなという、しみじみとした諦めの気持ち。

30代後半になって気力体力の衰えを実感しているし、子供たちの成長は「巣立ちの日」が近づいていることとイコールでもある。両親も会うたびに老いてきている。たとえいくつになっても、人生で何か新しいことを始めるのに遅いということはないのかもしれないけれど、それでも寿命というタイムリミットは意識せざるを得ない。「ほしいもの」を無邪気に願える年代では、もうない。なにかを手放したり、諦めたり、大切な人と別れたりといった出来事も増えてくる。

 

ルンルンと山を登って、頂上でおにぎりを頬張って、美味しい空気と素晴らしい眺めを十分に楽しんだら、あとは怪我をしないようにそろそろと下山しなくちゃいけない。

 

積極的な「夢」はあんまりなくて、「得たものを失うことを怖がらないでいられる強さ」がほしいと思っていたりする低空飛行な私です。

 

それなので、不確定な未来を過度に思い煩うことなく、棚ぼた的な幸運に期待することなく、今この時に感謝して美味しいケーキを食べよう。

娘たちと時々開催する「ショーケースの中の食べたいケーキ全部注文するチャレンジ」は、いと楽し。

 

明日も愉快な人生を〜