収納しないブログ

持ち物を減らして収納術不要の暮らしを目指しています

「情報への対価」を節約するのは危険。

収納しない系お片付けブロガーの優多(ゆた)です

 

仕事で必要な資料(郷土料理の図録)を探すため、午前中に近所の市立図書館に行ってきました

 

検索ブースで役に立ちそうな本をいくつか探し、書架を回ってピックアップ。小6の次女と一緒だったので、ついでに10代向けの本を集めたコーナーに立ち寄りました。

 

娘の目の高さほどの低めの本棚に、世界文学や歴史まんが、図鑑などの実用書などさまざまなジャンルが並んでいました。娘と一緒に眺めているとなかなか面白そうなタイトルが目に入ります。

母として興味を引いたのは、様々な職業になるための進学先や仕事の内容を紹介する「なるにはシリーズ」。次女は、お年玉をコピック(サインペンのような画材)に全額投入するほどイラストを描くのが好き。「イラストレーターになるには」「漫画家になるには」といったタイトルがあったので、手に取ってみたところ…

情報が、なんか古い…?

 

パッと見て挿絵の絵が「古い」(昭和まではいかないけれど、なんだかちょっと今は見ない感じの絵のタッチ…伝わりますかね?)印象だったので、奥付を確認してみると…

「2003年発行」との記載が。

 

20年前に出版された本!

つまり、39歳の私が大学生だった頃に出版された本…

 

20年の間に高等教育の在り方も学び方も、イラストを描く際の機器やテクノロジー、そしてアート関連の業界も激変しています。

 

これは、令和に生きる小学生の娘が読むには、あまりにも古過ぎます…

「歴史の記録」としての古い本なら、資料としての価値が大いにありますが、実用書としてはちょっと役に立てにくい。

そっと書棚に戻し、仕事用の資料のみを借りて家路につきました。

 

図書館は地域の情報拠点ではあるけれども、図書購入の予算にも上限がある中で、なかなか全てのジャンルで最新の書籍を揃えることは難しいのでしょう。

また、学校の図書館には、きちんと最新の「なるにはシリーズ」が入荷されているのかもしれません。

「税金で買う本」に、全てを賄ってもらおうとするのは限界がありますね。

 

やっぱり欲しい情報は「身銭を切って得る」ことが大事。

こちらのエントリもご参照ください▽

yuringo738.hatenablog.com

ちょっと前に、今年の「本屋大賞」を受賞した連作短編「成瀬は天下を取りにいく」の予約が、作家の地元の市立図書館で「2年待ち」の状態になっているとのネットニュースを目にしました。

 

「成瀬〜」は定価1,705円(税込)。

2年待って図書館で借りることを否定するわけではありませんが、

率直な気持ちとしては「買って読もうよ」。

 

「今」読みたい本は、やっぱり「今」読むべきだと思うのです。

そして、私は働いて、過剰な贅沢はせずとも「今」読みたい本を躊躇せず買える状態でいたいと思うのです。紙の価格高騰もあり書籍は軒並み値上がりしていますが、それでも1冊1000〜2000円。必要な「情報」を得るための対価を「もったいない」と節約することは、したくない。「情報への対価」を節約し始めたら、本当に必要な情報を取りこぼすことになりかねないから。

※怪しい高額情報商材等は、この限りではありません。あくまで書店に並ぶ書籍を想定しています。

 

「情報とお金」の考え方を見つめる機会になった、図書館での出来事でした。

書店で「なるには本」の最新版を探してみようかな。

 

明日も愉快な人生を〜