収納しないブログ

持ち物を減らして収納術不要の暮らしを目指しています

「片付けのターム」を意識してみる

小中学校に1学期、2学期といった「課程の区切り」があるように、会社に上期、下期といった「予算の区切り」があるように、片付けの工程も「区切り」を意識するとスムーズに進むと思うの。

収納しない系お片付けブロガーの優多(ゆた)です。

 

「片付けのターム(term)」について考えてみます。

「ターム」とは?

愛用のカシオ電子辞書に内臓の広辞苑(第五版)には「学期、期間、期限」といった意味が記載されています。

 

片付けは、この「ターム」を意識して、作業の順番を間違えないことが大事。

簡単に区分けすると、以下のような流れになります。

①捨てる(減らす)ターム
→過剰に保有するモノを適正量にする段階

②収納を整えるターム
→行動動線や取り出しやすさを考慮して収納スペースを整備する段階

③装飾するターム
→花や雑貨などで部屋を美しく飾り付ける段階

④現状維持のターム
→使ったモノを元に戻す、回収日に合わせてごみを出すなどルーティンを繰り返して部屋の状態を維持する段階

 

片付けたはずなのに、いつの間にかまた散らかっている…といった「片付けの無限ループ」に陥る大きな原因は、この順番を間違えることにあると思われます。

①から④までのタームを連綿と繰り返すことが「片付け」という営みなのだけれど、一巡目は必ず、①の「捨てる(減らす)」タームから始めなければいけないという鉄則があります。
多すぎる持ち物を適量まで減らす作業(①)を終わらせるのが一丁目一番地。この課程を経ずに②に進むこと、つまり100円ショップや無印良品やスタンダードプロダクツやニトリに駆け込んでオシャレ収納グッズを購入するのが、片付けが失敗する王道ルートです。

 

まず①で適正に管理ができる量まで持ち物の数を絞り込み、②で行動動線に沿った収納を整えたら、ようやくインスタやインテリア雑誌を開いて「オシャレルームのステキ画像」を参考に部屋を装飾するターム(③)に移行します。このタームまで進むと、機能性よりも「美しく装い飾ること」を重視する段階。思う存分、自分の趣味嗜好を取り入れられる楽しいタームです。ちいかわのカプセルトイ食玩DIYで設置した飾って楽しみましょう。
 

そして、地味に要となる④のターム。出勤前にリビングの床を「何もない状態」に整えたり、寝る前にテーブルの上を「何もない状態」に戻したり、可燃ごみの日には可燃ごみを、不燃ごみの日には不燃ごみをまとめてごみ集積場に持っていく、という日々のメンテナンス作業を繰り返す時期です。

一度、④の段階まで持っていったら、あとはライフステージの変化に応じて①~③を行ったり来たりしながら、「心地よく整った状態」をゆったりと維持することに注力できます。

軸足は基本的に④に起きながら、モノが増えてきたなーと思ったら①のタームにスイッチしたり、引っ越しを機に②や③のタームに入ったり。

 

片付けだけでなく、日常のさまざまな場面で、何を重視して行動する「ターム」なのか─を意識すると、思考がすっきりと整う感じがします。

例えば、お金を「使う」タームと「稼ぐ」ターム、そして「貯める」ターム。

新しいことを学んで「インプット」するタームと、学びを成果物として「アウトプット」するターム。しゃかりきに「頑張る」タームもあれば、スイッチを完全に切って「休息する」タームもある。

 

「今は捨てるターム!」と意識できれば、不要なモノを心置きなく手放す後押しになるし、「今は休むターム!」と決めてしまえば、うまく進まない案件に拘泥して心をすり減らすこともなくなります。「今はお金を使うターム!」だったら、旅行に本に、心置きなく自己投資のための消費をしたらいい。

 

「自分がいま、どのタームにいるのか」を意識して過ごすと、無用な不安や焦りが軽減して、自信を持って過ごせる気がする。

 

明日も愉快な人生を~。