幽霊より怖いのは人間、ですが人間よりも怖い生き物それはクマ。収納しない系お片付けブロガーの優多(ゆた)です。
今秋、ツキノワグマによる人身被害が過去最悪のペースで発生しています。
環境省によると、2023年度のクマによる全国の人身被害は10月末の暫定値で164件180人(うち死者5人)。昨年度(2022)の71件75人(死者2人)と比べるとヤバさが際立ちます。
私が暮らす地方都市でも、県庁が「クマ出没特別警報」を発表中。厳戒態勢が敷かれています。
クマの出没が多発する背景には、餌となるブナの実の大凶作に加え、農村部の人口減や過疎化で耕作放棄地が増えたことによるクマの生息域の拡大があります。
加速度的に進む人口減少の影響がここにも…。
2週間ほど前に「住んではいけない場所」と題して、「車がないと移動できない不便な場所には、高齢者は住むべきではない」と主張していましたが…▽
人間とクマの生息域が曖昧になっている「危険地帯」には、高齢者も若者も子供も住まない方がいいと思うよ…。
そもそも過疎が進む農村地帯では、畑や田んぼでクマに襲われて怪我をしても、救急車を呼ぶにも病院に搬送するにも時間がかかります。危険動物が跋扈する「過疎地」に暮らすことは、命に関わるリスクが大きいのです。
長期的なクマ対策のためには耕作放棄地を整備して「人間とクマの生息域を明確に分ける」必要がありますが、莫大な費用と作業がかかります。人口減少&人手不足社会が確定している日本では、すべての農村地域でこうした対応をとることは不可能でしょう。
こんな時こそ「お片付けの視点」が生きてきます。
物事の優先順位を明確にして、「住んでいい場所」と「住めない場所」を明確に分ける必要があると感じます。優先順位の筆頭に来るのはもちろん「安全」でしょう。「居住の自由」も分かりますが、命が脅かされては元も子もありません。
安全な暮らしを維持するのが難しい地域では、住み慣れた地域を離れて住民が都市部に移住する「村じまい」を計画的に進めることが大事だと考えます。
「命を守ること」を最優先に、縮む日本で豊かに幸せに生きていきましょう。
クマに注意し、
明日も愉快な人生を〜。