9月も最終日。秋晴れが一転、なんだか空模様が怪しいです。収納しない系お片付けブロガーの優多(ゆた)です。
こんな日は、家に篭ってクローゼットの整理に勤しみましょう、そうしましょう。
「衣替え前夜」にブログで記事をアップしようと決めていた、こちらの本を紹介させてください〜。
ぜいたくゆるミニマリストponpocoさんの新著、
「200着の服を8割減らしたらおしゃれがずっと楽しくなった」(扶桑社/税込み1,650円)
モノクロの画面に1点、バッグの赤が目を引く素敵な装丁です。
ファッションを中心に、収納や家事、人間関係についての考え方が「ぜいたくゆるミニマリスト」の視点で語られています。
私自身、片付けや収納(しない)をテーマにしたブログを運営していることもあり、近いテーマでブログやSNSを運営されている方の著作を読むときは、「自分との共通点」そして「自分とは異なる点」を探すのが癖になっています。
ミニマリストにとっての「ミニマリスト本」は、まさに自分自身を見つめ直すための「鏡」です。
「200着のー」を読んで、特に感じた自分との共通点、そして相違点を3つずつピックアップしてみました。(カッコ内の数字は、書籍の該当ページです)
【自分との共通点】
①リセールバリュー(中古市場での再販価格)を意識しすぎない(p.42)
②喪服は「持つ派」、結婚式のドレス&卒入学式のスーツは「持たない派」(p.92)
③唐揚げや餃子は冷凍食品に頼る(p.125)
→①の理由として「自分の持ち物なのに売り物のように扱ってしまう」「箱などの付属品を保管したくない」などが挙げられていて、深く頷きました。「売るために買う」みたいな状況は本末転倒。リサイクルショップやフリマアプリはモノを手放すときには便利だけれど、「高く売ること」に拘らず、「売れたらラッキー」(ponpocoさん)の感覚でいることが大切だと感じます。
②は、私の年齢が著者(30代後半?)と近くて、ライフイベントのタイミングが似ていることもあるのかなと感じました。周りで結婚式が相次いだ30歳前後はお呼ばれ用のワンピースやドレスを数着用意していましたが、今は全て手放して「必要な時にレンタル」へと移行しました。逆に、喪服は数年前に一式を買い替えて、いつでも使えるようクローゼットに常備しています。
そして「家で揚げない」を人生の指針にしている私にとって、③は頷きしかありませんでした(過去記事参照)。
家庭料理は無理なくいこう!
【自分との相違点】
①使い切った服はウエスとして掃除に使う(p.45)
②一年中ほぼ同じ寝具で過ごす(p.108)
③コンパクトな旅支度(p.126)
→①について、ponpocoさんは不要になったコットン素材の服をウエスにして掃除や靴磨きに使っているそう。ストッキングやフリースなど静電気が起きやすい素材のものはハンディワイパーがわりにして埃取りに使うとのこと。私も一時期、着なくなった洋服を掃除用に転用していたのですが、使いきれずに古布が納戸に溜まってしまったため今は「処分&回収に出すかリサイクルショップへ持ち込み」の2択となりました。
②の寝具については、居住地の違いとリンクしていそうです。ponpocoさんの家では、オールシーズンほぼ同じ寝具を使っており洗い替えは持っていないそう。雪国住まいの我が家では、やはり冬季には専用の「ふかふかベッドパッド」が欠かせません。寝具は場所を取るので、できれば冬も同じ寝具で過ごせたらベストなのですが…こればかりは生活の快適性のため手放せません。
③の旅支度は、書籍の中で写真&リスト付きで紹介されていて、とても参考になったコンテンツでした。我が家では、家族旅行の際の移動手段はマイカーであることがほとんど(公共交通機関を使わない)なので、「トランクに入れていけばいいや〜」と、ついつい旅先ではなくても困らない衣類や日用品も積載してしまいがち。持って行っても使わずじまいのモノも多いので、マイカー移動でも「コンパクトな旅支度」を心掛けると、帰宅時のリセットにかかる手間も減らせそうだなと感じました。真似したい!
以上、書籍を読んで感じた「共通点」と「相違点」を3点ずつ挙げてみました。書籍の中でponpocoさんが伝えているメッセージの通り「ミニマリストはもっと自由でいい、ミニマリストはもっと多様性があっていい」。
ミニマリストが「ミニマリスト本」を読む楽しみは、「共通点と相違点を言語化して、自分の暮らしを見つめ直す」ことだと思っています。
共通点があれば嬉しいし、相違点を見つけることは「新しい考え方」との出会いになる。他者が大切にしている「暮らしの軸」を知ることは、自分自身が大切にしたい「軸」を見つめ直すきっかけになります。
「200着のー」を読んで、著者のponpocoさんは、モノだけではなく家族を含めた他者との「距離の取り方」がとても上手な方なのだと感じました。
「取捨選択の軸」をしっかり持っているからこそ、他者の考え方を受け入れつつ、自身にとて心地良い選択をしてるのだろうな。「200着のー」は早くも重版となったそう!気取らない、わかりやすい言葉で綴られた著者の考え方の柔軟さ、心地よさが共感されているんだろうな。
暮らしを愛する「十人十色」のミニマリストさんがいて、世界は豊かで、人生はシンプルで、どんな暮らしも愛おしい。そんなふうに思わせてくれる1冊です。
今日も明日も、ミニマルで愉快な人生を〜。