収納しない系お片付けブロガーの優多(ゆた)です。
Xを眺めていたら「ミニマリストはオワコン」なるポストが流れてきて、へぇーと思ったので、こうした見方が出ている状況についてつれづれなるままに綴ってみます。
まず、「ミニマリスト」及び「オワコン」を定義しておきましょう。
Wikipediaを参照します。
★ミニマリスト(minimalist)…最低限度の物だけを持って生活するライフスタイル。
★オワコン(正式名称:終わったコンテンツ)…主に一般ユーザー又は個人ユーザーに飽きられてしまい、一時は反映していたが現在は見捨てられてしまったこと、ブームが去って流行遅れになったこと、および時代に合わなくなったマンガ・アニメや商品・サービスなどを意味する日本のインターネットスラング。
…だそうです。
まず、私自身は「ミニマリスト」に該当するのか。
上記の定義にのっとれば、「持ち物を減らして収納術不要の暮らしを目指す」を是として生きる私のライフスタイルはミニマリストに該当しそうに思えます。現に「ブログ村」には「ミニマリスト」のカテゴリで登録させていただいています。
では実際に私の生活様式がミニマリストのそれかと言えば、胸を張って「イエス」と答えがたい面があります。「必要最低限」には属さないだろうハッピーセットのすみっコぐらしグッズは全6種を集めましたし、私服も制服化していませんし、インフルエンサーが薦める口紅を5本、喜々として「色違い買い」することもあります。
これらの消費行動を踏まえると、「ミニマリスト寄りのシンプル志向」あたりが、私のライフスタイルのおおむね正確な座標だと思います。片付けに執着しない方から見ると病的にモノを減らしているように見えるけれども、保守本流のミニマリスト(って何という話もありますが)から見れば「普通にモノを持っている普通の人」だと思います。
私自身の立ち位置を確認したところで、「ミニマリストはオワコン」の言説について考えてみたいと思います。私は「そもそも消費されるコンテンツではなく、ライフスタイル(生活様式)の一つとして定着した概念なので、『オワコン』とはいえない」と考えます。
ミニマリストという言葉が世界的に使われ始めたのは2010年ごろといわれています。モノがほとんどない自室の画像をSNSに公開し、インフルエンサーとして脚光を浴びるスター的なミニマリストが生まれました。ミニマリストの生活と考え方を紹介する書籍もたくさん発行されました。
この時代におけるミニマリストの存在は、「流行」として脚光を浴びるコンテンツだったのかもしれません。
ですが、それから十数年。スター的なミニマリストのように持ち物を減らせなくとも、日常生活のなかで「モノが少ない方が豊かに生きられるんじゃない?」と考える人が自然と増えたように思います。
SDGsや脱炭素の流れも相まって、ミニマリストは大量生産・大量消費へのアンチテーゼを含んだライフスタイルの一つとして、一定の認知度と居場所を得たと考えられます。
確かに、「ミニマリスト」を特集した記事や書籍は以前のように多くは見かけなくなりました。でも、それは「オワコン」なる言説が出てくるのと表裏一体で、定番の生活様式の一つとして定着したことの証左だといえると考えます。(ミニマリストを扱う雑誌の記事や書籍が減ったのは、紙媒体のオワコン化といえるかもしれませんが…)
Wikiに記載の通り、ミニマリストは宗教でもファッションでもなく、単なる生活様式の一つです。「ミニマリストたるものテレビは持たざるべし」「私服は洗い替えを含めて2着以上を持たざるべし」なんて堅苦しい教訓があるわけではありません。スター的なミニマリストを保守本流に据えつつ、我々は傍流で好きにミニマルライフを実践していけば良いと思っています。「モノが少ない方が掃除もラクだし家が広くなっていい感じだよねー」くらいの緩さで、気楽にミニマリストを名乗って暮らせばいーじゃない。
ついつい書き連ねてしまいました。
アタイが言いたいのは「流行ってるとか流行ってないとか関係なく、家の中を整えると気持ち良く暮らせるよ!」ってことです。ロックンローラー風にいうと、そこんとこヨロシクってやつです。
明日も愉快な人生を~。