つれづれと日々の片付けや持ち物にまつわるあれこれを綴っている弊ブログですが、意外と継続的にアクセスが多いのが「クローゼット(洋服)」をテーマにした記事です。
ブログに設置している、記事の注目ランキングでは、ベスト5のうち三つがクローゼットに関する過去記事が占めています(19日午後11時半現在)。しかも、直近に更新した記事ではなく、数ヶ月前にアップしたエントリが入っていたりします。
他者のクローゼットを見る機会は、リアルな場ではほとんどないと思うので、皆さん興味のあるところなのかな?と、思っています。
私も、ミニマリストさんのクローゼット関連の記事は大好物です笑。
新年度を控え、新しい生活に向けてクローゼットを整理したり、新しい洋服を買ったりする方も多い季節。そんな誰かの参考になれば…と思い、私にとっての「装いの軸」をつくってくれた、バイブルとも言える装いの指南本を紹介したいと思います。
それは、パーソナルスタイリストの先駆者・政近準子さんの著書。
「『素敵』の法則」と、「『似合う』の法則」(いずれも集英社)
「素敵〜」は、顔立ちや体型など「自分を客観的に知る」ためのファッション診断が軸。
自己診断ができるように分かりやすいチャートがついています。
8つのファッションテイストに分類し、ワードローブの組み立て方やコーディネートのコツを紹介しています。
「似合う〜」の方は、「好きな服」と「似合う服」の違い、買い物が苦手な人のためのショッピングマニュアル、服と小物の手入れ方など、「素敵〜」よりも、ちょっと手前の内容です。
私が特に印象に残っている一節を、引用させていただきます。
ファッションは必ず相手あってのものであり、特に30代以上ともなれば、社会からの評価がついてまわってきます。人から見て素敵に感じる、好感度が高いということも、大人の女性であれば無視できない要素でしょう。「他人軸」(客観性)も必要なのです。
(同著「好きと似合うは別物」より)
この考え方に触れて、私は「仕事着」は「他人の目線で選ぶ」ということを、クローゼットの軸にすると決めました。
▽過去記事にも▽
「素敵〜」は2013年刊行。「似合う〜」は2012年刊行。
どちらも初版から10年近く経っていますが、私はキャリアの節目や、出産など私生活の変化があるたびにこの本を開いて、「今の自分にふさわしい装いのヒント」を頂いています。
この2冊の本は、
カジュアル全盛のいま、
ともすると「ゆるめ」な方向に寄ってしまいがちな仕事着を、
「社会から評価を得られるか」という他人軸に戻してくれる、コーチのような存在です。
刊行から年数が経っているので、書店では見つからないかも知れませんが、
図書館や古書店などで見つけたら、ぜひ手に取ってみて欲しい2冊です。
「装いはギフト」という政近さんの言葉は、
私のクローゼットの永遠の指針です。