晴耕雨読、という言葉が割と好きです。収納しない系お片付けブロガー優多(ゆた)です。
照る日もあれば曇る日もあって、大した努力をしていなくても棚ぼた的成果を得られる瞬間もあれば、相当に努力したのに報われない夜もあって。
なんだか心のモヤモヤが取れない日は、インターネットから離れて本を開くのがよろし。
捨てる日々と片付けのスタンスに迷いが生まれた時。仕事の比重が想定以上に私生活を圧迫しストレスを感じている時。無性に買い物がしたくて堪らなくなった時。人間関係をリセットしたい危険な衝動にかられた時。
心のバランスを整えるために開く、安定の2冊がこちらです。
「一汁一菜でよいという提案」は単行本が刊行されたときに購入し、読後に一度手放したのですが、文庫化されたタイミングで再び購入。たびたび読み返しています。
過去記事にもたびたび登場している土井先生の名著▽
この本に勇気をもらい、私は今日も胸を張って味噌汁とご飯、納豆の夕食を味わうのです。
大人にもファンが多い児童文学の金字塔「モモ」は、読み返すたびに発見がある不思議な物語です。「時間」とは何かを問う、エンデの名作。
心に留まったページに付箋を貼っているので、読み返した時に「あ、この前はこの部分に惹かれたのだなァ自分…」という感慨がまた面白い。
私が特に気に入っている、マイスター・ホラの台詞の一部を引用いたします。
人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならないからだよ。だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでやらなくてはいけない。
「モモ」(岩波少年文庫)236ページより
「他者の軸」に無理して自分を合わせること、そして意に沿わない行動をして自分を責めること、「時間がない」「忙しい」を口癖にすること。そんなのーはーいーやだー(●んぱんまん風に)
迷ったり困ったりしたときに逃げ込める本、そして「自分の軸を取り戻す」ための言葉があることは、生きていく上でとても心強いことです。
100人の友達より、100万円の貯金より、
強く優しい「一つの言葉」が武器になることもある。
そんな風に考える、雨の水曜日。