ノスタルジックなものに心惹かれがちなお年頃、1980年代生まれアラフォー世代の収納しない系お片付けブロガー優多です。
先日、仕事の打ち合わせで外出した時のこと。予定時間まで余裕があったので、ブックオフに立ち寄りました。
何気なく棚を眺めていたら…。懐かしいCDを見つけ、たまらず購入してしまいました。
2001年発売の、aikoの3rdアルバム「夏服」。ブックオフで300円。
音楽系のサブスクでも配信されているのだろうけど、
歌詞カードを見ながらCDを聴きたくなったのさ。
ロージー、セプテンバー、ボーイフレンド、初恋。
発売当時の2001年、私は高校生なのであった。名曲の数々を聴きながら、しみじみと懐かしさを感じるのであった。
ヒットした音楽や本や映画は、その時代の空気を反映しているものです。
「お片付けの世界」にも、これまでたくさんのベストセラーが生まれています。
それらヒットの歴史と自分の人生を重ねながら、歩みを振り返ってみました。
1993年、「『超』整理法」(野口悠紀雄著)がベストセラーになった時、私は小学生なのであった。家族以外の交友関係の中で、「自分の家のモノの多さ」に気付いたのがこの頃であった。
「モノとの向き合い方」を考えるようになった原体験は過去記事に▽
1998年、カレン・キングストンの著書「ガラクタ捨てれば自分が見える」がベストセラーになった時、私は中学生なのであった。相変わらず家の中には大量のモノが溢れているのであった。とはいえ経済的に自立していない状況では、モノを勝手に捨てたり収納グッズを購入して綺麗に収めたりといった行動の自由は得られないのであった。
「早く家を出て自立したい。自分の好きなように空間を整え、自由に快適に暮らしたい」という思いを強くし、受験勉強に邁進したのであった。
2000年、「『捨てる!』技術」(辰巳渚著)がベストセラーになった時、私は高校生なのであった。中学卒業&高校進学と同時に実家を出て、寮生活を始めていた。aikoや松浦亜弥や鈴木亜美や浜崎あゆみを好んで聴いていたのであった。寮とはいえ小さな個室が得られ、お小遣いの範囲で雑貨を買って飾ったり使い勝手の良い収納方法を研究したりと「一人暮らし」を満喫していたのであった。一方で、セールで奇抜なデザインの服を買い箪笥の肥やしを増やしがちだったのであった。
2009年、「新・片付け術 断捨離」(やましたひでこ著)がベストセラーになった時、私は社会人になり結婚していたのであった。この前年にNHKで放送されていた「ティム・ガンのファッションチェック」やWOWOWのリアシティーショー「プロジェクト・ランウェイ」に影響を受け、ワードローブの大改造に取り組み始めたのであった。「安い服を大量に買って365日異なるコーディネートを組む」みたいな着回し重視のワードローブではなく、本当に似合う上質な服を集めたいと感じるようになったのであった。
2010年、「人生がときめく片づけの魔法」(近藤麻理恵著)がベストセラーになった時、私は初めて出産したのであった。その後、次女の出産に伴い、2LDKの賃貸マンションにお下がりの子供服及び子供用品が溢れる事態となったのであった。モノに暮らしが侵食される恐怖を感じ、本格的&理論的に「片づけ」を学ぶことを決意。整理収納アドバイザーやライフオーガナイザーの資格取得に邁進するのであった。
この頃はまだ「片付け=綺麗な収納」との発想を捨てきれずにおり、「無印良品」の収納グッズを多量に買っていたのであった。
…………
その後、お片付け界のトレンドは「持ち物自体を減らすこと」「所有にこだわらないこと」に移行し「ミニマリストブーム」へと繋がっていきます。
片付け本のベストセラーと自分の人生を重ねてみると、やはり「時代のトレンド」が自分の意思決定や考え方に少なからず影響を与えていると実感しました。
今後もデジタル化の進展により「ストックからフローへ」「所有からシェアへ」の流れは加速していきそうです。
変化を楽しみながら、これからも「より快適な暮らし」「収納術不要の暮らし」を追求していきたいと思います。
そんな、土曜日。