収納しないブログ

持ち物を減らして収納術不要の暮らしを目指しています

「本を読む時だけ聴く音楽」があったって、いーじゃない。

今夏、京都旅行で立ち寄った素敵な書店で、1枚のCDを購入しました。

本の読める音「music for fuzkue」

岡山県在住の音楽家nensowによる、フヅクエのために制作された、読書の時間を豊かに彩る61分30秒のアンビエント・ドローン作品です。(本の読める店fuzkue・公式サイトより)

ところで、アンビエント・ドローン作品って、何ぞや(音楽に詳しくないので、CDの説明文等に記されているオシャレ専門用語?に戸惑うのであります)

スマホって便利。すぐ調べられて素敵。

広い空間にフワーっと漂っているような音楽、ライブやコンサートのように「よしゃ今から音楽を聴いちゃうZE」的な勇ましい態度で臨むのではなく、場所と一体となった「雰囲気」を味わう音楽…ってなことで良いでしょうか。(音楽に造詣が深くない収納しない系ブロガーが、短時間で複数サイトを回って得た知見による。違ったらごめんなさい)。

つまり、歌詞や明確なメロディではなく「雰囲気」を味わう音。

 

この「music for fuzkue」に添えられていたしおりには「本の読める店fuzkueのために制作された、読書の時間を豊かに彩る〜」と説明が書かれていました。

fuzkueというのは、「本を読んで過ごすこと」に特化したお店で、東京に3店舗あるようです。このお店のために作られてCDということは、つまり「本を読んで過ごすときに流す音楽」ということ。

思春期突入の娘たちとともに騒がしい日々が流れる我が家ですが、

子どもたちが寝静まった夜、このCDをかけてしばし小説を読むのが、最近の楽しみになっています。

 

スマホで音楽を聴く習慣がなく、限られた枚数のCDを繰り返し聴いている私。

「本を読んで過ごすことに特化」した音楽は、汎用性がないといえばない。だけど、そんな「用途が限定されたCD」は、なんとも豊かな時間を私にくれるのです。

 

「本を読むときだけに流す音楽」。それは、私にとって「美術館に行くためだけの服」と同じカテゴリーに属しています▽

yuringo738.hatenablog.com

「用途が限定されすぎている音楽」。

短い人生、そんな贅沢を楽しむ余裕は、忘れずに持っていたいと思う。

 

いつか東京の「fuzkue」のお店に行ってみたい。

そんな小さな夢を胸に、深夜の小さな書斎で本を読む時間が、私はとても、好きです。

「music for fuzkue」は通販でも購入可能。読書好きの方に、ぜひお勧めしたいCDです。