モノを買うときは、そのモノ自体の価格をみるのではなく、「そのモノの持つ価値」に対して、値札に記された価格が妥当かどうか、を考えることが大事と思うのです。
こと洋服に関して、私が「価値」を測るための指標にしているのが「着用単価」です。
この数値は、以下の式で求めることができます。
着用単価=購入価格÷着用回数
例えば1万円の洋服を買って、その服を合計10回着たとしたら、
「1万円(購入価格)÷10回(着用回数)」で、着用単価は1000円になります。
着用単価は、着用回数が増えるほど数値が下がります。いわゆる「コスパの良い服」を示す際の指標になります。
セールで半額になった5千円の服を5回しか着なかった場合(着用単価1000円)より、
季節の初めに1万円で買った服を20回着た場合(着用単価500円)の方が、結果的に着用単価が小さくなります。
洋服を買うときは、その洋服自体の価格と合わせて、「自分がその服を何回着るか」を熟考して、着用単価が妥当なラインになると思われる服を選ぶと後悔のない買い物ができるのではないかと考えております。
ご参考までに、着用単価についての考えは過去記事でもたびたび記しています↓
着用単価を考える際は、
自分にとって「納得できるライン」を考えることが大事。
人によって、この納得できるラインは変動します。
私の場合は、だいたい着用単価が500円台(600円未満)になれば「良い買い物したな」と納得できる感じです。
現在、手持ちの服は38着。コートと喪服を除いた、いわゆる洋服は計34着。
34着のうち、着用単価が600円を下回っている(2021年12月31日現在)のは18着です。
現時点で、最も着用単価が小さい(=コスパが良い)服は、2018年9月に購入したROSSO(ロッソ)のデニムジャケット。
購入価格は8584円、総着用回数は70回で、着用単価は123円。
ベーシックなデザインは、やはり強い。購入から4年近くたってもまだまだ活躍してくれそうなアイテムです。
ちなみに、着用単価はExcelで簡単な表を作って管理すると便利。
私はアイテム(トップス、ボトムス、アウター)ごとに、購入時期と購入価格、月ごとの着用回数を集計(ここは手入力)。累計の着用回数と、着用単価を自動計算する形にしています。
表計算ソフトで管理すると、着用回数や着用単価ごとに並べ替えも簡単にできて◎↓
これから魔の「セールシーズン」が本格化しますが、この「着用単価」の考え方をアタマの片隅に置いておくと、「安物買いの銭失い」的な失敗がある程度、防げるのではないかなーと思います。
本当に気に入った洋服を、適正な価格で購入して、週に2回でも3回でも、繰り返したくさん着てあげればいいと思うの。
洋服は、結局は消耗品。「大好きな服との蜜月」を楽しんで、そうして「お別れの時」が着たなら、感謝の思いを込めて潔く手放していけばいい。
2022年も、そんな風に「着ること」を楽しんでいきたいと思っています。