家庭料理は「シンプル一択」です。基本、こねたり巻いたり厳密に計量したり、しません。調味料を計る大さじ・小さじも持っていません。普通のカレースプーンで、オール目分量。味見して薄かったら塩足す、みたいな。凝ったおかず作らずとも、味噌汁と納豆があれば、そこそこ幸せよ。繰り返しますが、家庭料理はシンプル一択。料理で疲れていたら、どーにもならん。
ところで、夏野菜はシンプルな目分量料理に向いてるよ。夏好きよ。大量に切って火を通すだけのラタトゥイユ作るよ。
なす、ピーマン、オクラをサイコロ状に切って、オリーブオイルとニンニクで炒める。
油が回ったら、大量のトマトをどんと投入。塩を入れて20分煮込むだけ。
煮込んだ後に味見して、塩と胡椒を足して完成。
いいのか、こんな簡単で…ってくらい手軽で、しかもおいしいよ。
このラタトゥイユは毎年作るのだけど、参考にしているレシピは5、6年前にNHK教育(Eテレ)「きょうの料理ビギナーズ」で紹介されていたもの。本来は玉ねぎも入るのだけど、家になかったので省略。ラタトゥイユにオクラを入れるようになったのは、このレシピとの出会いがきっかけです。オクラって茹でで刻んで納豆に混ぜるしか能がなかったので、幅が広がったよ。
シンプル一択の家庭料理において、凝った「レシピ本」は不要。
レシピ本は、気に入ったメニューの部分だけ切り抜いて「料理メモ」(B5ノート)に張り付けます。レシピ本に掲載のメニューって、端から端まで全部作ることって、まれでしょ…。料理家の先生個人のファンは別だけれど、「これは」と思うメニューだけ切り抜いておく方が使い勝手がいい。
もう何度開いたか、ラタトゥイユのページ。野菜切って塩入れて煮るだけだから、レシピなんて見なくてもいけるでしょとも思うのだが、なんだか思い入れがあるので残している。鍋いっぱいに作ったから、一週間は家族でこれ食べるよ。アレンジ料理なんてしないよ。揚げ物も作らないよ。パンとかお菓子とか手作りなんてしないよ。シンプルに作れて素朴に美味しいのが一番だよ。気楽にいこうよ。家庭料理はさ。