部屋を片付ける、一番手っ取り早い方法は、そこかしこに置かれている「収納グッズ」を、手放すことなんじゃないか、と思う。
裏を返すなら、多種多様な「収納グッズ」こそが、「家が片付かない!問題」の元凶であるとすら、言えるのかも知れない。
片付け関連のいろいろな資格を取った時期があり、会社でも家でも不要なモノを処分しまくった。自慢ではないけど、まあちょっと自慢だけど、私のデスク回りは同僚と比べてスッキリ整頓されていた。
「片付けモード」は伝染する。
ある日、私のモノの少ない机に触発されて、「今週末は私も片付ける!」とやる気を出してた先輩がいた。
土日をはさんで、月曜日。
先輩が報告してくれた。「無印で、めっちゃたくさん収納グッズ買ってきたよ!」(^○^)
えっ、ええええ〜?
そこから始めちゃうの〜??
とは、言わなかったけれど‥。
先輩によると、家にある押し入れや備え付けの収納スペースをメジャーで細かく採寸して、隙間なくぴっちりとはめ込めるようにクリアボックスやらカゴやらを調達し、「きれいな収納スペース」を、用意したのだそう。
それも、楽しい作業だとは、思う。
でも、でも。その「きれいな収納スペース」に、何を置いて、どう使うの??
「見た目がきれいな収納スペース」をゴールに据えるのは、すごく危険だと思うの。
「暮らしがラクになる仕組み」や「家族が心地よく過ごせる場所」をつくるのが整理収納の目的であって、いろいろなメディアで紹介されている「きれいな収納スペース」は、その目的を追求した上での「結果」なのだと思うの。
だから、「自分にとっての理想の暮らし」について深く深く考えるという過程をすっ飛ばして、収納スペースという形だけを整えるのは、本末転倒。せっかくたくさんのお金をつかって収納グッズを買っても、無駄になりかねない。
なんてことを考えつつ、
押し入れに置きっぱなしだった空の収納ボックスをひとつ、手放しました。
娘が小さいころ、オムツやおしりふきのストックなどをしまっていた、引き出し付きのプラ製ボックスです。
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市の粗大ゴミ回収で、100円払いました。
ゴミも捨てるのにお金がかかる時代。
収納グッズを増やす時は、よくよく考えて買おうと、自戒を込めて思うのです。