「残業を減らすだけの『働き方改革』」とかけて、「見た目重視の収納」と解く。
その心は?
「本質を、見失っている」!!!
コロナ騒動で、にわかに注目を集めている、
テレワークや時差勤務。
ネット会議に、社内託児所。
これまでいろいろなメディアで紹介されてきたものの、いまいち「自分事」としては感じられなかった、こうした「多様な働き方」。
そして「働く親(働くママ、じゃないよ! パパも含めた「親」なんだよ!)」をサポートする支援体制。
手探りながらも、私の勤める会社も含めて、
いろいろな会社で「急速に」導入が進んでいる感じがします。
「みんなで満員電車に乗って朝9時に会社に集まる意味」なんて、ないんじゃない?
片道1時間かけて会社に行く「通勤時間」なんて、無駄じゃない?
そんなことを、多くの人が実体験する、きっかけになっているのではないかと思うのです。
いいことだよね♪
コロナ騒動が収まっても、こうした「実体験」に基づく業務の改善が、どんどん進んでいけばいいなと期待しています。
さて、本題。
「残業を減らすだけの働き方改革」と、「見た目重視の収納」の関係についてです。
それって、本質を見失っていないか?
という、お話です。
まず、「残業を減らすだけ」の働き方改革。
これまで「午前9時から午後9時まで12時間かけてやっていた仕事」があったとします。
仮にこれを、「始業時間は変えずに、午後7時までの勤務にする。午後7時になったら、仕事は強制終了(持ち帰り残業も不可)」としたら、
午後7時~9時の分、つまり「2時間分の仕事が終わらない」ということになります。
だって、仕事のやりかた(効率や生産性を上げること)などを変えないまま、投入する労働時間だけ減らしたのでは、当然こうなりますよね。
残業を減らそうキャンペーンだけじゃなく、年間有給休暇を●日取りましょう、といった呼びかけも同じこと。
働き方改革の本質は「労働時間を減らすこと」じゃなくて、
「より短い時間で、より良い仕事をすること」なのに、
何だかズレた方向にいっているんじゃないの? と、
もやもやした気持ちがあった。
仕事が終わってなくても、「終業時間なので、じゃ!」って帰ることが、いいことなんかい?
もちろん、「仕事が終わるまでダラダラと終電まで会社に残ってる」なんてのは本末転倒。
大事なのは、「短い時間で最大の成果を出す」ことだし、そのための工夫を模索すべき。「通勤時間」を削るテレワークや、住んでいる場所や勤務地にしばられないネット会議、業務上可能ならどんどん導入してほしいと思う。
こうやって「短い時間で最大の成果」を評価する風潮ができれば、
「長く会社にいることが良いことだ」的な、根強く残っている悪しき「根性論」が取り除かれて、かつ「働き方改革のせいで売り上げが落ちる」なんてこともなくなるのではないかな。
でもって、「見た目重視の収納」も、同じく本質を見失っていると思うの。
片付けることを、「持ち物を、見た目きれいに並べる」ことだと思っている人って、本当に多い。
きれいに並べることは、おおいに結構だと思うのです。
でも、「それって本当に使いやすいの?」っていう話です。
取り出したり元に戻したりするのに余計な手間がかかったり、
掃除しにくかったり、収納グッズに膨大なお金がかかったり。
▼過去記事でも、さけんでます・・・
片付けの「本質」って、
モノをきれいに並べたり、収納グッズを特定のブランドでそろえたりすることじゃない。
もちろん「持ち物が少ないほどエライ」なんてことは全くない。
そのモノが、その収納の仕方が、
あなたの生活を楽しくさせていますか?
あなたの人生を、ラクにしてくれていますか?
と、いうことだと思うのです。
「部屋、きれいだね~」とママ友からほめられることよりも、
「この部屋にいるだけで、幸せを感じられる」…そんな収納、そんな片付けを目指したい。
「働き方改革」も「収納」も、本質を見つめていくことが大事。
世の中の「通説」をやみくもに暮らしに取り入れるのではなくて、
「それって、本当に意味があるの?」「それって、本当に便利なの?」と、
ゼロベースで考えることが大事。
仕事も片付けも、「私を幸せにするための手段」なんだから。